離婚が片付いても終わらない。GWに帰省して気づいた50代の現実

あやのひとりごと

世の中はゴールデンウィーク。
私は休み前の金曜、午後半休をもらって新幹線に乗っていた。

受験勉強が忙しい娘はお留守番。
もう自立しているので「いってらっしゃーい!」と送り出してくれた。
私一人での帰省だ。


ひとり暮らしの母に会いに行く

自宅からは新幹線で2時間ほど。
古民家といえば聞こえはいいが、
大正時代築のジブリもびっくりの超年代物のぼろ屋に
私の実母は一人暮らしをしている。
父は10年前に他界している。

帰るのはお正月ぶりだろうか。

「ただいま!」
とあえて元気な声で玄関ドアを開ける。

「お帰り〜」と満面の笑みで迎えてくれた母。
78歳、ひとり暮らし。

ホームレスのようなぼさぼさの髪。
いつ着替えたのかわからない服。
わかってはいるが、やはり毎回ちょっと驚く。

かつては身ぎれいにしていた母も
軽度の認知症なのか、老人性うつなのか
身なりに全く構わなくなってしまった。

食事は宅配弁当と、週2回ヘルパーさんに来てもらい
何とか生活を維持している状態だ。


何度伝えても「旦那さんは元気〜?」

私が離婚したことは伝えてある。
でも会うたびに、母は無邪気に聞いてくる。

「旦那さんは元気〜??☺」

そのたびに、私の胸は痛む。

結婚するとき、引っ越しの手伝いに来てくれた母。
一人娘の私の結婚にものすごく喜んでいて、
元夫と日本酒を飲んで本当に楽しそうにしていたっけ。

しかし、何十回、何百回「離婚したんだよ」と伝えても
忘れてしまうらしい。

「離婚したって言ったじゃん、なんで忘れるの?」
と言うと、母はこう答えた。

「ごめんね。離婚するってことが考えられなくて、信じられなくて、つい聞いてしまう。」

母の年代では、経済的にも世間的にも離婚はかなりハードルが高かった。
モラハラ気味の夫(私の父)に仕え、夫を立てるという生活を40年近く続けてきた母にとって、
娘の離婚は受け入れがたいものだったのだろう。それは容易に想像できる。


離婚を打ち明けるまで1年かかった理由

そんな母には、離婚の相談はできなかった。

母は離婚問題が持ち上がる前からうつ気味で、
軽度の認知症の症状もある。
ほぼ外出もできない状態で、そんな母に相談できるはずがなかった。
元は仲が良かっただけに、本当なら真っ先に相談したかった。

親に報告せずに離婚してしまっていいものか。
これ以上の親不孝はあるのか。

ただ、自分が落ち着いたタイミングで、母と2人きりになれる機会がなかなかなく
結局報告しないまま離婚し、事後報告になってしまった。
カミングアウトまで結局1年かかってしまった。

母に離婚を打ち明けたのは昨年末、離婚して1年が経とうとしている頃だった。

驚いた様子だったが
「あなたが幸せに思うならそれでいいんじゃない?」
と言ってくれ、理解を示してくれたようだった。


言いたいことをぶちまけた。母は静かに謝った

決死の思いでした告白も覚えていない。
そのことで軽いケンカになり、言いたいことを言いすぎてしまった。

もともと、エリートでモラハラ気質の父に振り回される母。
弟2人はエリート父の願いとは正反対に問題行動が多く、
たびたびトラブルが絶えなかった。それに対してまた父が怒る。
そんな家庭だった。
弟2人とは疎遠で、実家にはほぼ寄り付かない。

そんな家庭の中で育って
普通の家庭の幸せ、身内に対する情のようなものが
自分には欠けていたのかもしれない。
実際少し、冷たいところがあると自分でも思う。

自分が離婚という結末を迎えてから、
「ああ、やっぱりこういう家庭に育ったからこうなったのかな」
という答え合わせを、心の中で繰り返すようになった。
自分の育ちのせいにしてしまいたかった。

それを今回、母にぶつけてしまった。
最低な娘かもしれないけど、何回言っても離婚した事実を忘れる母に、
なんだか、ため込んできた気持ちがプチッと切れてしまった。

「育った家庭の影響って出るよね。つくづく今そう思ってる。
 やっぱり、育った家庭が不完全だと、どうやって幸せな家庭を作ったらいいのか、
わからないんだよ。」

母は申し訳なさそうに、静かにこう言った。

「ごめんね。私のせいだね。お父さんがああいう人だったから、
 私は子供たちに出来るだけ優しくしようと、頑張ってきたつもりなんだけどね。
 でも、もう過去の子育てについては変えることが出来ないから、振り返ったりせずに、 
 前だけ見るしかないんだよね。ごめんね。」

そうなのかもしれない。
幸せな家庭ではなかったのは事実。
だけど、今さらそれを振り返って、過去は変わらない。
そんな家庭もいっぱいあって、だからといって子供が不幸な結婚をするわけではない。

きっと母も子育てや夫婦関係でたくさん辛い思いをしてきたのだろうに。
たまに帰ってきた娘に、ひどいことを言われて。。。
急に母のことがかわいそうになって、言い過ぎたことを謝った。

すると母は、「それでも、こうやって、あなたが会いに来てくれて、本音をぶつけて話してくれることにあったかいものを感じたよ」

と言っていた。いじわるな言葉を言ってしまったことが恥ずかしくなった。

母のことが心配でたまらないから、時間を見つけて行ったのに、ひどいことを言ってしまった。

実の親子関係は、言い過ぎてしまう事もあり、難しい。

毎回、小さいケンカになるのだが、これからも母には定期的に会いに行こうと思っている。


50代は問題が次から次へやってくる

離婚問題が片付いても、子供の教育費の問題、介護問題、実家を今後どうするのか。
50代は今までぼんやり「どうしよう?」と思っていたことが
次から次へと現実となってやってくる。
しかも1つ1つはすぐ解決する問題ではない。

早く全てなんの悩みもなくなって、毎日たのしい〜!
っていう状態になりたい。

まだその日は遠そうだけど
一つ一つ、問題に向き合って解決していくしかないんだろうなと思っている。

あや

あや|離婚ロードマップ
不倫・離婚・お金のリアルを実体験で発信してます。
人生の立て直し真っ最中。

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