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証拠を手にしたのに、また1から探し直し—弁護士探しの現実
地獄のような夏の2カ月を経て
私はようやく決定的な証拠を手に入れた。
手に入れただけで、まだ何も始まっていない。
この時点で私は心身ともに疲れ切っており
旦那とも家庭内別居を続けている状況で
不倫相手と交渉する元気は残っていなかった。
今度は弁護士を探すのか。。。道のりの遠さに絶望しそうになった。
とりあえず、ネットで見てまあまあ大手と言われる弁護士事務所に予約を取ってみた。
弁護士事務所A|大手・女性敏腕離婚弁護士
初弁護士事務所訪問、予約の日。
さすが綺麗なオフィス。応接室で待っていると、
バリっとしたスーツのショートカットの女性弁護士が入ってきた。
事前HPで見ていたこの事務所のエース的な離婚弁護士らしい。
見るからに頭の切れそうな(あたりまえか)方で、話も理路整然としていた。
財産分与の話も一通り計算してくれたけど、難しくて私にはあまり理解できなかった。
私が住宅ローンを組みなおして、家をもらうとしたら、という質問をしたら
「あなたが借りられるとしてもね、せいぜい200万か300万くらいが精いっぱいですよ。」
とばっさり。まあそうかもしれないけど。
この人に、相談するという気持ちにはなれなかった。
※ちなみに後日談。私、あきらめずに住宅ローン自分で組みました!
45分は無料で、それを超えると30分当たり5000円なのだが、60分超過したところで
「ま、こんなところですかね。何か他にありますか?」
私が、質問を考えていると
「では、今日の所はこのへんで。」
と言い、あとは、まとめの話を一気に話し出した。
なんかもう頭に入ってこない。
そして、先生は言いたいことが終わると、
部屋の隅のサイドテーブルに置いてあったベルをチーンと鳴らした。
すぐさま、別室にいた事務員のお姉さんが用意された5000円也の領収書をもってきた。
領収書もあらかじめ用意されていたようで、相談時間を延長して話を聞こうという雰囲気は感じられなかった。
事務所を出た時、疲れだけが残っていた。
「この先生にはお願いできない。」 そう思った。
弁護士事務所I|元裁判官・財産分与に強い女性弁護士
こちらは、自分でネットで検索して見つけた法律事務所。
とある駅の、弁護士事務所ばかりが入居している古いビルの1室にある事務所だ。
こんなビルがあるんだとびっくりした。
女性弁護士で、元裁判官、財産分与にも強いということだったので
相談に行ってみた。
話は聞いてくれて、良い感触であった。
お礼と質問のメールをしたところ、1日待って、2日待って、3日待っても返事がなかった。
電話をしてみたところ、「質問はご依頼いただいた方にはご対応しております。」
とのことだった。
1回話しただけで、依頼を決めないといけないってことなの?
優柔不断な私には難しい。
弁護士は知識を時間で売る仕事。
なので、追加で質問には答えられないという方針の弁護士さんもいる。
それを私は理解してなったのだけど、
せめてその旨を返信いただけたらちょっと違ったかなと思う。
弁護士も依頼者を選ぶ権利があり、もしかして私は選ばれなかった。という事かもしれない。
同じように依頼者も弁護士を選ぶ権利がある。
やはり、コミュニケーションのスタンスを含めフィーリングが合わないと依頼はできないなと思った。
弁護士事務所E|揉めないラインを最初から勧めてくる弁護士
こちらもネットで探した離婚問題に強いという事務所。
駅から近い、雑居ビルにある事務所を訪れた。
こちらも、女性弁護士が担当してくれた。
話を進めていくと
「慰謝料は、法外なものを請求すると揉めるので、
ちょうど揉めないラインで請求するのがお勧めです」という。
「いくらですか?」と聞くと
「そうですねえ。着地は30~50万くらいですかね。」という。
・・・・それを聞いて、私の気持ちは、すっと引いた。
私は証拠を集めるために約100万円の費用をかけていた。
もちろん、慰謝料は証拠費用を回収するためのものではない。
それでも私は、「最初から揉めない金額を目指す」という考え方が疑問だった。
私は、依頼者の希望も聞きながら、
一緒に方針を考えてくれる先生にお願いしたいと思っていた。
この先生への依頼は見送った。
弁護士事務所Y|「この人に相談したい」と思えるかどうか
こちらも、ネットで探した離婚問題に強いという事務所。
前回の相談では、提案内容に納得できなかった。
今度こそ、信頼して相談できる先生に出会いたい。
そんな気持ちで予約を取った。
当日、少しトラブルがあり、予約時間に5分ほど遅れそうになってしまった。
すぐに事務所へ電話をして、
「5分ほど遅れてしまいそうです」と伝えた。
すると、電話口で返ってきたのは、
「では、相談時間は5分短くなります」という言葉でした。
遅れる私が悪いことはわかっている。
実際に遅れたのは2分ほど。
遅れた分だけ相談時間が短くなるというルールも、理解はできる。
それでも、電話口の冷たい対応に、面談前から少し気持ちが引いてしまった。
慰謝料請求について弁護士へ相談すること自体、私にとってとても勇気のいること。
だからこそ、事務的な正しさだけではなく、
「この人なら安心して相談できそう」
と思える対応を、どこかで求めていたのだと思う。
そして面談が始まっても、その印象は変わらなかった。
私が質問をしても、返ってくるのは、
「お客様次第ですね」という言葉が中心。
もちろん、最終的にどうするかを決めるのは依頼者なのはわかっている。
それでも私は、弁護士としての見解や、今後どのような進め方が考えられるのかを、
もう少し聞けると期待してしまっていた。
法律の知識があることは、もちろん大切。
でも私にとっては、
「この人に相談したい」
「この人になら、大切な場面を任せられる」
と思えるかどうかも、同じくらい重要だと感じた。
この先生への依頼も、見送ることにした。
作戦変更!無料相談×電話×フィーリングで探した
ここまで 4社面談してみたが、
依頼したいと思える弁護士には出会えなかった。
無駄に動くのは体力を本当に消耗するし、得策ではないと感じた。
ホームページはどの事務所もよくできている。
みんな「困っている相談者様に寄り添います」と書いてある。
しかし、実際の雰囲気は違う場合が多々ある。
必ずしもホームページの印象と同じとは限らない。
それは、話してみないとわからない。
フィーリングが大事だとつくづく感じた。
いくら立派な学歴、経歴を持っていても
相談しにくい、フィーリングが合わないと依頼はできない。
学歴・経歴が素晴らしい=フィーリングが合うとは限らない。
むしろ違う方が多いと言ったら語弊があるが、看板だけでは全然わからない。
と思った。
そこで作戦変更。
相談無料の事務所を検索した上で、面談に行きやすい立地の離婚が得意な弁護士に片っ端から
電話をかけることにした。
そこでフィーリングが合った事務所に面談の予約を取ろうと思った。
電話をかけていくといろんな事務所があった。
・ものすごーく愛想の悪い事務所
・おじいちゃん弁護士がひとりでやってそうな事務所
・電話対応の事務員が異様に法律に詳しく、いろいろ話してくる事務所
・忙しすぎて予定が全然合わない事務所(合わせる気がない事務所)
R事務所との出会い|はじめて「ここだ」と思えた理由
片っ端から電話をかけていったが
なかなかここ!という事務所には出会えない。
そりゃそうだ、星の数ほどある弁護士事務所から一つだけを選ぼうとしているのだから。
砂漠の中から、小さな金のかけらを探すようなものかもしれない。
思うような、依頼したいと思える事務所はなかなか見つからなかった。
もう半分あきらめかけていた。
しかし、ある日、一つだけ、とても丁寧に話を聞いてくれる弁護士事務所に出会った。
R弁護士事務所だ。土日でもアルバイトが電話受付をしていて
すぐ、折り返し電話がかかってきいた。代表弁護士の先生だ。
それまでの先生とは違って、本当に親身になって話を聞いてくれた。
実際に相談に行った時も3時間以上も無料で話を聞いてくれた。
「今何をするべきなのか?」というアドバイスもくれた。
ここまで証拠が撮れていて、
慰謝料を請求する決心が出来ているのなら、
いきなり弁護士に依頼するのではなく
旦那さんと一度冷静に話をして
「浮気をしていることを知っています。証拠があります。」
ということを伝えてみては?
というアドバイスだった。
弁護士さんはあまりこういうアドバイスをする人が少ない。
「あなたが決めてください。あなた次第です。」とみんな言う。
もちろん、そのスタンスが正しいし、そのアドバイス通り動くかどうかは私次第。
でも困って相談しているのだから、法律家の立場から、有益なアドバイスをしてくれるのが
弁護士さんだと思うし、それでこそ相談する意味があると思う。
※個人の感想です。
弁護士に教わった「証拠の本当の意味」
そして、R弁護士は調査報告書をほめていた。
「報告書のクオリティがものすごく高い。
これまでたくさんの調査報告書を見てきたけど、
これで100万円だったら高くないよ。」
この時私は「100万円は高いって、これでいくら慰謝料取れるのよー😢?」
という気持ちだったけど
その私の考えは根本的に間違っていた。
100万円より慰謝料が安いから損だとか、高いから得だとかそういう表面的なことではない。
証拠があることで、夫は有責配偶者(離婚の原因を作った者)となる。
有責配偶者からの離婚の請求は認められないため、
夫側からいくら離婚をしたいと言われても
私が同意しなければ、離婚の交渉を圧倒的に有利に進められる。
証拠があるのとないのとでは雲泥の差だ。
養育費、慰謝料、財産分与と離婚に関わるすべてで有利に話を勧められるので
探偵費用と、慰謝料だけを比較して損か得か、という勘定をするのは違うということなのだ。
弁護士探しに2ヶ月——それでも諦めなくてよかった
私はこのR弁護士事務所に依頼することにした。
何よりも、話を聞いてくれる姿勢・熱意が他の事務所とは違った。
証拠を取ってから、弁護士に依頼するまでまた2ヶ月もかかっていた。
今振り返ると本当によくこんな面倒なことをやったなと思う。
弁護士事務所の探し方のチェックポイントをまとめました👇
離婚弁護士の選び方|後悔しないための探し方とチェックリスト
一緒に戦ってくれる弁護士さんは
やはり話しやすいかどうか?
これは第一条件として外せない。
弁護士を決めた。
とにかく、もう後戻りできない、
いよいよ不倫相手への慰謝料請求が始まる。
春に発覚した夫の不倫問題だったが
もう秋も終盤を迎えていた。
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