証拠がそろった。探偵の調査も終わり、依頼する弁護士も決まった。
やっと慰謝料請求に向けて動き出せる。
そんなタイミングだった。
当時はまだ家庭内別居中。
私は、いきなり不倫相手へ慰謝料請求をしたら、夫が逆上するのではないかと不安だった。
そこで弁護士から提案されたのが、
「一度、ご主人と話をしてみませんか?」
ということだった。
夫を喫茶店へ呼び出した
R弁護士は、
「喫茶店のような人目のある場所に呼び出して、
不倫のことも、
相手のことも知っている。
そして、
証拠もあることを伝えてみましょう。」
と言った。
正直、怖かった。
どんな反応をされるのかわからない。
でも、このまま何もしなければ何も進まない。
かといって、突然、内容証明を送る勇気がなかった。
私は先生の提案どおり、夫を喫茶店へ呼び出すことにした。
実際に呼び出した時の話👇
「必ず録音してください」
話し合いの日が決まると、弁護士は私にこう言った。
「必ず録音してください。」
私は思わず、
「え?録音していいの?」
と戸惑った。
勝手に録音してしまって問題ないのだろうか。
不安になった私は、自分でも調べてみた。
自分も参加している話し合いなら…
調べてみると、自分も参加している話し合いを録音することについては、
一定の条件のもとで証拠として利用されるケースが多いことを知った。
私が調べた限りでは
・自分も会話に参加していること
・反社会的な方法で録音していないこと
など一定の条件では、
相手に許可なく録音した場合でも証拠として扱われることが多いようだった。
もちろん、状況によって判断は異なるため、不安な場合は弁護士へ確認した方が安心だ。
私はその内容を確認し、安心して録音することにした。
録音は証拠として使わなかった。でも収穫はあった。
結論から言うと、この録音データを証拠として提出することはなかった。
それでも録音してよかったと思っている。
私は夫に聞いた。
「産婦人科へ行ったよね?」
夫は、
「手術したんじゃない?」
「俺は、ついて行ってと言われただけ。」
「誰の子か知らない。」
そう答えた。
私は、
もしかしたら本当のことを話してくれるのではないか。
そんな期待をどこかで持っていた。
でも現実は違った。
不倫は認めたものの、それ以上は何一つ認めようとはしなかったし、謝罪は1つもなかった。
なぜ弁護士は録音を勧めたのか
弁護士が録音を勧めたのは、話し合いの中で夫が何を言うか分からなかったからだ。
突然、暴言を吐くかもしれない。
モラハラと受け取れる発言をするかもしれない。
あるいは、不倫や妊娠の可能性について重要な事実を自ら認めるかもしれない。
その場では何気なく聞き流した言葉が、後になって重要な意味を持つこともある。
また、緊張した状態での話し合いでは、誰が何を言ったのか、記憶が曖昧になることもある。
しかし、その日、その時の会話は一度きりだ。
「録音できていなかったので、もう一度同じことを話してください」
とは言えない。
だから弁護士は、万が一重要な発言があったときに、その内容を正確に残せるよう、
「必ず録音してください」
と言ったのだと思う。
家庭内別居中も同じことを言われた
実は以前にも、
家庭内別居中の生活について相談したとき、
弁護士から
「ご主人が家にいるときは、レコーダーを回しておいてください。」
と言われたことがあった。
その時は、
「そこまでする必要があるのかな。」
と思っていた。
でも今振り返ると、
弁護士は「何かあったときのため」に記録を残しておく大切さを教えてくれていたのだと思う。
まとめ
私は実際に、夫との話し合いを録音した。
結果として、録音データを使うことはなかった。
そして実は、私は一度も聞き返していない。
あの日の夫の言葉を、もう一度聞く勇気がなかったからだ。
少しだけ、
謝ってくれるのではないかと期待していた。
でも、その気持ちは粉々になった。
それでも、
「録音しておいて良かった」
と今でも思っている。
話し合いは一度しかない。
後からやり直すことはできない。
離婚協議などで揉めていると、
いつ、どんな言葉が飛び出すか分からない。
だからこそ、
必要になるか分からなくても、
記録を残しておくことは大切だと思う。
※この記事は私自身の体験をもとに書いています。録音の取り扱いは状況によって異なる場合があります。不安な場合は、事前に弁護士へ相談することをおすすめします。
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