裁判記録は第三者でも閲覧できる?夫の不倫慰謝料裁判を閲覧した実体験

不倫の証拠集め

裁判記録を、裁判所に行って閲覧したことがある人はいるだろうか?

裁判の当事者や弁護士しか見ることができないと思っている人は多いかもしれない。

私も、夫の不倫問題が起きるまでは、

裁判記録を自分が見に行くことになるなんて考えたこともなかった。

私が閲覧したのは、自分の裁判ではない。

夫が、不倫相手A子の夫から慰謝料を請求されていた裁判の記録だった。

私はその裁判の原告でも被告でもない。

それでも事前に裁判所へ問い合わせて必要な手続きを確認し、

実際に裁判所へ行って記録を閲覧した。

裁判の進行に合わせて、決着するまでに3回見に行った。

そこで私は、夫が裁判でどのような主張をしているのか、

相手がどのような証拠を提出しているのか、そして裁判がどう進んでいるのかを知ることになった。

この記事では、私が実際に裁判記録を閲覧した時のことを書いてみようと思う。

※最初にご注意ください
この記事で書いている手続きは、私が実際に裁判記録を閲覧した当時の体験です。民事訴訟の記録は第三者でも閲覧を請求できる場合がありますが、事件の種類や記録の内容、閲覧制限の有無などによって取扱いは異なります。

また、現在は民事裁判手続のデジタル化も進み、私が閲覧した当時とは手続きが変わっている部分があります。
実際に裁判記録の閲覧を希望する場合は、該当する裁判所へ事前に問い合わせて、自分の場合は閲覧できるのか、必要な手続きや持ち物などを確認してください。

夫が不倫相手の夫から訴えられた

夫の不倫相手A子は既婚者だった。

つまり、私だけでなくA子の夫も、配偶者に不倫をされていたことになる。

W不倫だ。

A子の夫は、私の夫に対して慰謝料を請求してきた。

ところが夫は、不貞行為そのものを認めなかった。

A子の夫側の弁護士から連絡が来ても、不貞行為そのものがなかったという姿勢を崩さず、

示談の提案も無視し、いよいよ「このままなら裁判にする」という話になっていった。

そのやり取りを知った私は、

「信じられない」

という気持ちだった。

A子は私に不貞行為自体は認めていたし、証拠があることも知っていたはずだからだ。

A子の夫に私が連絡すれば、すぐに夫の主張は崩れるのに。

こんなに浅はかだとは思わなかった。

その後、実際に数か月後、本当に夫宛てに裁判所から訴状が届いた。

夫は裁判になっても、不貞を否認するのだろうか。

裁判で夫が何を主張するのか、私は知りたいと思った。

すかさず、訴状を写真に撮り、裁判所名・事件番号・裁判官の名前をメモした。

裁判記録を見られるか、裁判所へ電話した

調べてみると、裁判の当事者ではない私でも、裁判記録を閲覧できる可能性があることを知った。

そこで、いきなり裁判所へ行くのではなく、まず電話をした。

訴状に書かれていた事件番号を伝えて担当部署を確認し、裁判記録を閲覧したいこと、

被告の名前・原告の名前、自分が被告の妻であることなどを説明した。

そして、閲覧できるのか、どこへ行けばいいのか、何を持っていけばいいのかを確認した。

教えてもらった内容に従って本人確認書類や印鑑を用意し、

必要だった収入印紙も事前に購入した。

事件番号が分かっていたこともあり、担当部署まで比較的スムーズにたどり着き、手続きについて

も親切に教えていただいた。

初めて裁判記録を閲覧した

閲覧する当日。

裁判所へ行った。もちろん初めてだ。

独特の緊張感に戸惑いながら、指定された窓口へ行き、裁判記録の閲覧に来たことを伝えた。

本人確認などの手続きをすると、黒いひもで綴られた一つのファイルが目の前に用意された。

私の場合は、窓口から見える場所にある机で資料を読むという形だった。

スマートフォンでの撮影やコピーはできず、メモを取ることだけが許可されていたので、

必要だと思うところをひたすら書き留めた。

一番知りたかったのは、やはり夫が何を主張しているのかだった。

夫は裁判でも不貞を否認していた

裁判記録を読んで、夫が裁判でも不貞を全力で否認していたことを知った。

A子を異性として見てないので、そのような関係はあり得ないという趣旨の主張までしていた。

ここまで来ても認めないんだ。

私は驚いた。

当時、夫には弁護士がついておらず、自分で裁判に対応していた。

家ではほとんど会話のない家庭内別居状態だったので、夫が裁判でどんな書面を出し、

何を主張しているのかを本人から聞くことは当然なかった。

そもそも、自分が裁判になっていることを私が知っていると思っていないので、

聞くはずもないのだが。。。

裁判記録を見て、私は初めてその内容を知った。

裁判記録を見て「証拠を持つ意味」を改めて感じた

A子の夫も、不貞行為があったと思われる証拠はいくつか持っていた。

ただ、それは探偵の調査報告書ではなかった。

そのためなのか、夫は裁判になっても、なお不貞を否認していた。

実は、私も最初は同じだった。

温泉の領収書やコンドームなど、自分で見つけたものをもとに夫を問い詰めたが、

その時の夫は不貞を全力で否認した。

そこから、私は探偵に依頼し、夫とA子の不貞を記録した調査報告書を手に入れた。

その実物は見せず、

「探偵に依頼して証拠を持っている」

と伝えて、もう一度夫と話した。

すると今度は、不貞行為をあっさり認めた。

A子の夫も、私も、不倫があったことは知っていた。

そして最初は、どちらも夫に否認されていた。

違ったのは、私はその後、探偵の調査報告書を手に入れたことだった。

裁判記録を読みながら、私は改めて思った。

「知っている」ことと「証明できる」ことは全く違う。

あの時、きちんと探偵の証拠を取っておいてよかった

裁判が進むたびに、新しい記録を見に行った

裁判記録には、次回の裁判の日程も記載されていた。

そこで、その期日が過ぎた頃に再び裁判所へ電話をして、

新しい記録が閲覧できる状態になっているか確認した。

準備ができたら、また裁判所へ行く。

すると、前回にはなかった書面が増えている。

それを読んで裁判の進行を確認し、また次の予定を知る。

そうやって裁判が決着するまで、私は記録を追った。

そして終盤、それまで一人で対応していた夫が、とうとう弁護士に依頼していたようだった。

夫が依頼した弁護士の名前を見て驚いた

裁判記録で夫が依頼した弁護士の名前を見た時、私は本当に驚いた。

その名前を、私はすでに知っていたからだ。

私がA子へ慰謝料請求をした時、A子側の代理人をしていた弁護士だった。

私がA子へ慰謝料請求した時には、A子の代理人。

A子の夫が私の夫を訴えた裁判では、今度は夫の代理人。

同じ弁護士だった。

「そう来たか」

と思った。

そしてすぐに、もう一つのことが頭に浮かんだ。

私はその頃、自分自身も夫との離婚を考えていた。

夫がこの弁護士に依頼したということは、私との離婚でも同じ弁護士が出てくるかもしれない。

そう容易に予想することができた。

この時に弁護士の存在を知っていたことは、

その後、自分の離婚を進める上でも重要な情報になった。

知った情報を、自分がどう動くかの材料にした

裁判記録を見に行った最初のきっかけは、

「夫は裁判で何を言うんだろう」

という疑問だった。

実際に見てみると、そこには私が知らなかった情報がたくさんあった。

夫が裁判でも不貞を否認していること。

相手がどのような証拠を提出しているのか。

夫が裁判にどう対応しているのか。

そして最後には、誰に弁護を依頼したのか。

当時の私は家庭内別居中で、夫から情報を得られる状態ではなかった。

だから、分からないことは自分で調べ、必要だと思ったことは自分で確認した。

大切だったのは、裁判の行く末を詳しく知ることではなかった。

知った情報を、自分がこれからどう動くのかを考える材料にすることだった。

実際、離婚条件の交渉の際、私はこの弁護士が介入してくることだけは避けようと考え、夫に先手を打った。

これは、裁判記録を閲覧していなければ考えつかなかった。

そして、事実そのものを知る以上に大切だったのは、夫という人が、追い詰められた時にどう考え、どう行動するのかを知れたことだったと思う。

今振り返ると、あの時一つずつ集めた情報が、夫という人間を理解し、その後の自分の動きを考えるための材料になっていったのだと思う。


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